年末に高知へ行きました。2〜3日目、室戸編です。
【足摺 / 室戸】
12/29
朝から霧雨のようなものが降っていました。雨が降ると何もできなくなってしまうタイプなので、いつもの日帰り旅行なら諦めて岡山に帰るところですが、今回は既に高知市の別の場所に宿を取っているので帰ることができず、室戸岬に着く頃には止んでくれてるといいな~と思いながら車を走らせました。
途中で安芸市にある「伊尾木洞」へ。珍スポット系のサイトで見たときは「自然豊かな風景の中、裸婦像があちらこちらに存在している」というなんとも言えない感じの場所で期待していたのですが、石像は既に撤去されてしまったようでした(入り口前には裸婦像が2体ありました)。少しがっかりしましたが、まあせっかく来たのだから…と案内板に従って進んでみたところ、Uターンするタイミングを完全に見失い、気がつくと急な岩肌を備え付けられたロープを使って登っていました。登りながら、何で俺はこんなところでこんなことをしているんだ…?となりました。案内板の通りに進むと急に視界がひらけて、なぜか山の上の農村みたいなところに辿り着きました。道路沿いに置かれたベンチには大人の人間と同じサイズぐらいの布製人形が既に座っているし、何を作っているのかわからない畑の向こう側にはめちゃくちゃ綺麗な太平洋が広がっていました。よくわからないまま道なりに坂道を下ると周りの風景が農村から住宅街に変わり、細い路地を抜けると伊尾木洞の入り口のすぐそばに到着しました。
寄り道に結構な時間を割いてしまいましたが、昼過ぎに無事に室戸岬へ到着。昨日の足摺岬とは打って変わって、この世の終わりみたいな風景で興奮してしまいました。真っ黒な岩がゴツゴツとそびえ立っていて、吹く風は冷たく、打ち寄せる波は荒々しかったです。すぐそばには何かに取り憑かれたように大声で泣き喚いている子供もいます。少し離れたところにある背丈より大きな岩によじ登り、道中のコンビニで買った爆弾みたいなおにぎりを食べてみましたが、寒さで手がかじかみ、味もよくわかりませんでした。このシチュエーションに合う音楽は何だろうと思って震える手でiPhoneをいじり、試しに戸張大輔を聴いてみました。馴染みました。
日が暮れてきたので今夜宿泊するホテルへ。途中にブックオフに寄り、ソフトマシーンの文庫とレストー夫人を買いました。どちらも100円で嬉しかったです。暗くなってからホテルにチェックインしたのですが、ホテル駐車場で宿泊客同士の車が接触事故を起こしたらしく、ホテルの前にパトカーが2台来ていていきなり不穏な空気に包まれていました。いざ入ってみると部屋も各種設備も昨日の宿よりボロボロ…。洗面所の蛇口をひねると水でなくお湯が出てきます。張り紙を見ると「ボイラー同士が近いため(?)水が出にくくなっています。1分ほど流しっぱなしにしていただけると冷水になります。」という表記があって笑いました。
ホテルは市街地から離れていて、周りにいい感じの飲食店もなかったので(あっても一人じゃ怖くて行けないけど)、近くにあった「サンシャイン」というスーパーで刺身とビールを買い、ホテルの部屋に戻ってマツコが喋るテレビ番組を観ながら食べました。本当の孤独のグルメとはこういうことなのかもしれません。知らないけど
12/30
ホテルをチェックアウトし、市街地のJAに行きました。人から事前に教えてもらった高知のおすすめスポットです。おすすめスポットがJA?と思っていたのですが、大勢の買い物客が羽振りのいい買い物をしているのを見て、年の瀬を感じることができてかなりよかったです。ここでは袋一杯のミョウガとアンパンマンの顔のパンを買いました。
知らない公園の東屋に座ってアンパンマンの顔のパンを食べようとしたら、生地が米粉で中身がチョコ…という外見と中身が全然違うパンでした。一人で笑いながらパンを食べてたらそのうちに雨がパラパラと降り出して、次第に本降りになってきました。なんで俺は高知まで来て雨の降るなんでもない公園の東屋でアンパンマンの顔の米粉のチョコのパンを食べてるんだろう…と考えていたら、唐突にめちゃくちゃしんどくなってきたので岡山に帰ることにしました。おわり
室戸ではもう一つ、撮影写真を載せることができないスポットに行きました。わかば「室戸号」を参照してください(室戸号にも写真は殆ど載ってませんが…)。室戸号にだけ書いてるエピソードもいくつかあるので、よかったら読んでくださいね。どこで手に入るのかはわかりません。
【足摺 / 室戸】