大阪16

大阪に行きました。

13時に大阪着。行きたい場所も特にないくせに、宿のチェックイン時間よりだいぶ早い時間に着いたので暇を潰す必要がありました。それで、以前に読んだ写真集「OSAKAN SOCIALISM」に掲載されていた「なにわの海の時空館」という建物に行くことに。最寄駅は「コスモスクエア駅」。大阪メトロ中央線の一番端っこにある駅なので、移動時間を覚悟していましたが、意外とすぐに着きました。カタカナだけの駅、初めて降りたかもしれません。
北出口から出れば海沿いを通ってすぐ辿り着けるのですが、自分は間違えて南出口から出てしまったため、意味もなく開発中のエリアを彷徨い、工事の人や散歩中の老人に怪しい目で見られながら、寂れた公園の階段を降りて水路沿いの細い道を通り、なんとか辿り着くことができました。

ドーム状の建物+海の上、という最高の組み合わせの廃墟です。船舶・海運・海事をテーマにした博物館でしたが、2013年に閉館したとのこと。当時はすぐそばにあるエントランス的な建物から海底トンネルを通じてドームの中に行くことができたらしいです。現役の頃に訪れたかったです。建物周辺には散歩する地元民らしき人と、釣りをする人と、ウッドデッキで腕立て伏せをしてる謎の人がいました。
Google MAPで調べたところ、すぐそばに2025年の万博会場があるっぽいです。色々難しいかもしれませんが、せっかくだから会期中だけでも何かに使えばええやんええやん、と思っています。面白そうですし。まあ万博会場のそばにパビリオンみたいな廃墟があるだけで十分面白いんですが……。

夜になってから難波ベアーズへ。この日観たのはKK manga、Ayato、KURUU CREWの3マンライブ。KK manga以外はライブ初見なのですが、3組ともかっこよかったです。3マンライブで演者が全部かっこいい!って個人的にはあまり体験したことない気がしますが、単に自分が覚えてないだけかもしれません。とにかく、面白い音楽を現在進行形でやっている人たちをナマで観られたのはとても嬉しかったです。

KK manga、相変わらずボーカルの声量が凄まじくてかっこよかったです。シーケンサーの人が変わったらしく(前回見た特別編成が本体になったっぽい)、新しい曲もいくつか聴けました。ダンサブルな新曲にバンドの新たな領域を感じてめちゃくちゃ興奮したのですが、他の演者と比べてあっという間に終わってしまった気がしました。もっといっぱい聴きたかったし、欲を言えばワンマンが観たいです。

KURUU CREWはベアーズでのライブが約16年ぶりとのこと。心地よいインストナンバーが何曲か披露された後、唐突にゲストボーカルが加わって演奏も激しくなり、客席の様子も急変。後ろの方で観ていたのですが、前方で観てたらやばかったですね。演奏・ボーカルともに鬼気迫るものがありました。曲の展開が読めず、どこまで行くんだろうと怖くなり、それでいて多幸感もあって不思議な気分でした。

特に良かったのがAyato。ほぼ何も知らずに観たのですが衝撃でした。聞いたことない発声と楽器の音でめちゃくちゃかっこいいグルーヴを作っていて、始まりから終わりまでほぼノンストップで突き進んでました。音がグツグツと煮えてるような感じがして、緊張感あってかっこよかったです。サンプリングネタが合間に挟まれたと思ったら、次の瞬間にはそれを細切れにしてバンド演奏に乗っけたり。DTM等でこういう音楽をやってる人はいるかもしれませんが、複数人のバンド編成でライブで披露しているのが個人的にグッときました。そして本編ラストの曲は、楽器もボーカルも全員が痙攣したみたいな音(声)を断続的に出し続けて突然終わるという曲。想像の遥か上をいく奇妙な終わり方に感動しました。
Ayatoのライブ映像、YouTubeにいくつか存在しますがどれも面白いです。チューバの存在は色々な意味でデカいな、と思いました。

翌日は梅田の辺りをうろついて、知らないCDを4枚と知ってるCDを1枚買いました。帰りに乗った新幹線に「終点 鹿児島中央」と表示されているのを見て、めちゃくちゃ鹿児島に行きたくなりました。今一番気になってるものは、鹿児島行きの新幹線です。