岡山

2年8ヶ月ぶりにYEBISU YA PROに行きました。なんと2日連続です。

10/21
折坂悠太ワンマン「オープン・バーン」岡山公演。
2019年に何度か観る機会があったもののタイミングを逃して、この日までほとんど生で観ることができなかった折坂悠太のライブ。今回演奏されたのは昨年10月に発売された3rdアルバムの曲と、それ以降の曲や未発表曲がメイン。その流れに「よるべ」や「あさま」などの旧曲も散りばめられていて、良いセットリストでした。
3rdアルバムに収録されている「炎」という曲と、未発表の「夜香木」という曲がめちゃくちゃ好きなのですが、今回両方とも聴けたのが嬉しかったです。あとパーカッションの人が足元から次々に取り出してくる、見たことのない形状の楽器に心奪われました。途中で「今までどこに置いてたんだ」と思うような、ひょうたん型のデカい楽器を出してきた時には一瞬理解が追いつかず、手品か幻覚でも見てるような気分になって思わず笑ってしまいました。もしかしたら死角になってる足元部分がめちゃくちゃ広かったのかもしれませんが…

開演前に会場内で流れていた日本語の曲が気になって何度もShazam検索したのですが見つからず。歌詞をメモしておいたのを、後になってダメ元でTwitter検索してみたら、自分と全く同じ状況に陥っている人が見つかって、そのつぶやきについてたリプライで「池間由布子」の「イーブンソー」という曲であることが判明しました。すぐamazonでCDを購入しましたがとても良かった。楽曲配信をやっていないため該当の曲も配信されていないのが惜しいですが、間違いなく色んな人に刺さると思います。

10/22
藤井隆「Music Restaurant Royal Host Release Tour 2022」岡山公演。共演は後藤輝基とパソコン音楽クラブ。整理番号は70番台だったのですが、今回のライブはステージ前方に「指定席」が50席あったため、入場できたのは120番目以降とかなり後でした。ステージ前にパイプ椅子が並んだ指定席が3列あり、その後ろのスペースがいわゆる自由席(スタンディング)です。昨日の音の聞こえ方がかなりよかったので、昨日と同じ前方右のスピーカーのあたりで観ることに。客層はまさしく老若男女問わずで、あまりライブハウスで見る機会のないような年代の方も多くいたのが印象的でした。

新譜から「chocolate」「アイリーン」など誠実で実直な楽曲を披露する藤井隆、大人しそうな見た目と裏腹に爆音で凶暴な音を出すパソコン音楽クラブ、どちらのライブも素晴らしく、二組のコラボで披露された「OH MY JULIET!」や「ナンダカンダ」、新曲「SIGN」も勿論よかったんですが、個人的に一番楽しみにしていた後藤輝基のライブに心奪われました。今年5月に発売された名盤「マカロワ」というカバーアルバムの全6曲の中から、今回はなんと4曲も披露。一番好きな「リズムとルール」はやってくれなかったですが…。
成人してから実家に帰るのは土曜日の夕方が多く、そのせいかリビングのテレビで「土曜はダメよ!」が流れているのによく遭遇します。思い返すと、学生時代に実家に住んでいた頃に、バイトをする前に見ていたのも前述の番組でした。そのせいか藤井隆と後藤輝基の組み合わせにはなんとなく思い入れがあります。前列の上手・中央・下手で客席に向かってヤンキー座りをして目の前の客をあおっている後藤のことを「立ちションでマーキングするチーターやんか!」と表現する藤井隆にウケました。彼らのやりとりをナマで観ていると、色々と思い出して込み上げてくるものがあり、なんだか贅沢な経験をしているような気分に陥りました。