通り過ぎただけのしまなみ海道

「ゴールデンウィークより混雑するんじゃないか」なんて言われていた秋の大型連休。今年は残念ながらその半分近い日が出勤日になってしまったので、少ない休日を濃密に過ごしました。

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高速で2時間半、まずは徳島の大歩危峡へ。以前訪れた際、車道からチラ見した急な流れの河を、今回は遊覧船に乗って水面から見ることに。船はAM9時から20分間隔で出ており、我々は早朝の船に乗り込みました。骨組みだけの屋根の付いた船から陸地を見上げると、廃墟のような受付センターのビルがそびえています。乗り合わせた他の客の年齢層はやや高め。熟年夫婦が多かったです。急流の割にはスローペースでゆるゆると進む船の上では、案内人のおじさんが音割れしそうなスピーカーで説明をしてくれます。小学生の頃の社会見学の時間や、昔読んだつげ義春の漫画のことなんかを思い出し、ノスタルジックな感じになれました。が、いかんせん地味…。同世代の若者はグループで連れ立ってラフティングなんかやってるのだから、その波に乗らないとダメですよね。急流だけに。

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前回訪れた祖谷美人で、祖谷そばと鮎を食べました。前回食べたのは「山菜そば」でしたが、今回は「ぼけ揚げそば」。端的に言えば分厚いでっかい油揚げの乗ったきつねそばです。お揚げに染み込んだ出汁の味がちょうどよく、私的には山菜そばよりもお気に入り。鮎はアメゴよりも身が大きく、フワフワして上品な味でしたが、身のしまったアメゴの方が食べ応えがあったかも…。

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車で1時間半かけて愛媛へ。登泉堂で季節外れのかき氷を食べ、タオル美術館へ行きました。この美術館、三年前に訪れたことがあるのですが展示内容がほとんど記憶になく。当時、旅行中にどこかで携帯電話を紛失し、そのショックで展示に集中できなかったのが原因だと思いこんでいました。今回の訪問、非常に楽しみにしていたのですが、思ってたよりつまらなかったです。記憶にないのはどうやら、携帯紛失のせいじゃなくて、当時から展示内容がタルかったからでは…と思いました。あと、美術館に入る前に物販コーナーを通らせ、帰りもおなじ物販コーナーを通らせるあたり、美術館はオマケで物販がメインなのかも。
スヌーピー展もやってましたがそこまでテンションの上がるものでもありませんでした。イラストや感想を描くノートに「代行で帰るスヌーピー」をしたためて、しまなみ海道を渡って帰りました。

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