高松2 – 丸亀3

瀬戸内国際芸術祭の夏会期が始まりました!
直島豊島は予想通りの混雑具合で予定立てが難しそうです。

高松市美術館の大竹伸朗展「憶速」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の大竹伸朗展「ニューニュー」をハシゴしてきました。「ニューニュー」は2度目の来館。考えたら、こんなにすぐに再訪する美術展は初めてです。まずは「憶速」。丸亀は近年の新作を集めた展示でしたが、こちらは未発表作を含む過去の作品で構成され、7つのセクション+島でのプロジェクトという大まかな分類で分かりやすく展示されています。2006年の「全景」に較べたら作品数は物足りないかもしれませんが、「ニュートン・オブ・タンジェ」「網膜台」などの大型立体や、6年ぶりに公開されたという「ダブ平&ニューシャネル」などありました。あと未発表のスケッチブックと少部数生産の手製本が大量に展示されています。展示は文句なしに良かったんですが、家族連れがニューシャネルの扉をノックしたのを見て、学芸員が特に注意しなかったのが気になりました。あと年配の夫婦が最後の展示室で「これぐらい作らんと、展示できんわな。もっと作らんと…」としみじみ言いながら展示室を出ていったのが印象的でした。

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たっぷり2時間見て回り、隣の宮脇書店を物色してから商店街内のセルフうどん屋へ。どこでもいいや、と思って入ったんですが意外と美味しかったです。

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不安になる乗り心地の予讃線で丸亀駅へ行き、18時20分に加瀬野さんと合流して、ニューニューのトークイベントへ参加。ザ・スライドショーみたいなノリでゆるゆる進行しつつも、作品の説明や詳細を知ることが出来て満足しました。直島銭湯の初期アイデアが「ブイ湯」だったという話はさすがに笑いました。チャージ1000円のパーティー&サイン会はスルーして、夜のニューニュー鑑賞。ボランティアで手伝いに参加したという加瀬野さんから色々情報を教えて頂きつつ、じっくり鑑賞しました。丸亀駅近くの「一鶴」で鶏を食べながら打ち合わせしたり関係ない話をしたり。

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終電が22時だったので急ぎ足で駅中へ。待つ事数分、やって来た電車がまさかのアラーキー列車でした!生で観るのは初めてでしたが、違う場所に連れて行かれそうな恐怖感があっていいですね。これは色んな意見が出るのも納得。0時に帰宅したのですが、ヘトヘトになってすぐに就寝。憶速、ニューニューとも非常に面白い展覧会でした。行く前は「3回目の来館はないかな…」と思ってたんですが、ニューニューでは「ドクメンタ」「カッセル」「ベネチア」Tシャツがグッズとして追加されていました。さらに憶速展ではedition nordによる図録(フェルトケース入)の他、白地に銀刷りの「憶速」Tシャツも。図録以外は金欠で買えなかったのが悔やまれます。