電気グルーヴ「ウルトラのツアー」at YEBISU YA PRO

YEBISU YA PROで電気グルーヴの「ウルトラのツアー」を観てきました!

電気グルーヴ30周年を記念して開催された今回のツアー。東京・大阪・福岡という大都市で、しかもいずれも2,000人の大きなハコで開催されているのに、名古屋や札幌などの都市をすっ飛ばして岡山が組み込まれたのは大変嬉しいことです。今回のチケットは先行で手に入れていたのですが、一般チケットは即完だったとか。あと、今回のライブで初めてYEBISU YA PROのキャパが約420人であることを知りました。

物販の先行販売に並んでキーホルダー付きTシャツとステッカーシートを購入。ハットやキャップは早々に売り切れていました。
今回はチケットがソールドしていたので余裕を持って開場の45分前(つまり開演の1時間45分前ですね)にエビスヤのロビーで待機したのですが、同じような人がすでに何人もロビーに集まってたのが印象的でした。開場の15分前にスタッフがロビーに来て番号順に整列を作り始めたのでそれに習います。個人的には開場時間の後に行って適当に入ることが多いライブスペースなので、ここまでかっちりした入場に参加したのは久々でした。

舞台後方のスクリーンに映像が映し出され、舞台下手から卓球氏と牛尾氏が揃いのツナギで登場。「地獄に堕ちろ電気グルーヴ」の冒頭部分が流れ、「電気グルーヴ10周年の歌 2019」のイントロが始まると、同じく舞台下手から大量のバッヂを付けたツナギをまとったウルトラの瀧が登場。瀧氏が出てくると同時に自分の後方にいた背の低い女性が、奇声を上げながらタックルしてきて怖かったです。

手前で行われる瀧のパフォーマンス、卓球・牛尾のDJプレイ、後方スクリーンに映し出される珍妙な映像、田舎もんの自分はどれを観ていいかわからず軽くパニックになります。映像は二人の顔をモーフィングした薄気味悪いやつが特に良く、あと岡山ネタもいくつかありました。「いちご娘はひとりっ子」のMVがフルで観られたのも嬉しかったです。

今回、前から5列目あたりで観ることができたのですが、「富士山(Tecno Disco Fujisan)」が始まると同時に、ウルトラの瀧が手に持っていたペットボトルの水を客席にぶち撒けるパフォーマンスがあり、直に受けられたのでテンションが上がりました。開演前、近くにいた常連っぽい女性が「炭酸ガス噴射するパフォーマンスとかあるといいな〜」みたいなことを言ってましたが、キャパ400人のスペースならペットボトルの水でも十分盛り上がれます。

30周年を記念して発売されたアルバム「30」に収録された楽曲をベースに、新旧織り交ぜたセットリストです。ライブであまりやらないと聞いていた「虹」が(アレンジが全然違うものになってましたが)初めてナマで聴けて嬉しかったです。個人的に好きなのが「モノノケダンス」の大サビで石野卓球がDJスペースから飛び出して客前に駆け寄ってくる瞬間。2年前のツアーでも見ているはずなのに、今回も感情が高ぶりました。あとは「B.B.E.」「Baby’s on Fire」「完璧になくして」「Flashback Disco」などテンション高めの曲をでかい音で聴けるのはライブの醍醐味だな〜って思いました。

本編が終わり、アンコールでツアーTを着た牛尾と瀧が登場。瀧曰く「卓球君は衣装脱ぐのに時間がかかっている」とのこと。しばらくすると白Tシャツにハチマキをした、サンシャイン池崎スタイルの卓球が登場。そして始まったMCという名の駄弁、これがまた異様に長く、なのにずっと面白かったです。いいタイミングでアンコールを始めようと瀧が仕切り始めると、その発言に卓球がちょっかいを入れてまた脱線…というくだりを何度も繰り返していて、他のアーティストならうんざりしてもおかしくないのに、ずっと笑えるのが恐ろしくもありました。何をしゃべったかは殆ど忘れてしまいましたが…。そうしてやっと始まったアンコールは、1曲目が「電気グルーヴ30周年の唄」。アンコールにもかかわらず30周年ソングにもかかわらず、観客の反応がとても鈍かったのが印象的でした。

セットリスト(順番不明)を表示
電気グルーヴ10周年の歌 2019
Shangri-La feat. Inga Humpe
いちご娘はひとりっ子
March
SHAME
B.B.E.
SHAMEFUL
flight to Shang-hai (it’s such a super flight)
モノノケダンス
顔変わっちゃってる。
Fallin’ Down
少年ヤング
The Words
Fake It!
MANHUMAN
Baby’s on Fire
Nothing’s Gonna Change
FLASHBACK DISCO(is Back!)
WIRE WIREED, WIRELESS
富士山(Tecno Disco Fujisan)

Take Me To The Heaven
En.1 電気グルーヴ30周年の唄
En.2 完璧に無くして

逮捕の報道後にこの記事を書いてるんですが、いま思い出しても非常に楽しいライブでした。今後いろいろありそうですが、ホームグラウンドを無くすようなことはしないで欲しいですし、個人的には35周年も40周年もその先も観たいと思ってます。