難波

難波ベアーズで「山本精一、須原敬三、吉田正幸、伴野健」の演奏(昼の部)を観てきました。


ベアーズ。ライブレポートなどでその名前を頻繁に目にしていましたが、行くのは初めてです。この日は『ギューンカセット25周年記念イベント』として、羅針盤の初期メンバーが揃って、羅針盤の初期の楽曲を演奏するというレアな日でした。チケットは完売、当日券も出ないとのこと。ベアーズに行く前に訪れた某雑貨屋で、店主に「あそこは狭いから後ろの方でもしっかり見られるよ」と教えてもらいましたが、今回のようなケースではどうだろうかと不安になりました。

開場の30分前から並ぶよう指示されたのですが、20分前に到着した時にはすでにベアーズから東へ、信号機を挟んで高架下まで長蛇の列ができていました…。近くに並んでた常連客っぽい人が「今日は(スタッフが)ピリピリしとんなあ」と言ってました。しばらく並んでやっと入れたベアーズ内部は、岡山ペパーランドや福山Cableに負けず劣らず、かなりコンパクトなライブスペース(ライブハウスではない)でした。行列に乗り遅れたため、後方のギュウギュウな立ち見スペースしか空いておらず、しかも目の前に背の高い人がいてよく見えません。

ほぼ定刻通りに照明が落ち、しばらくの無音ののちにメンバーが全員登場して、ライブスタート。事前予想で、たぶん1曲目にやるだろうと思っていた「永遠のうた」で始まりました。イントロですぐ感情を揺さぶられ、終盤でさらに感情を揺さぶられ…。再発盤が出ていちばん熱心に聞いていた2009年当時のことを思い出し、この1曲だけですでに来てよかった〜ってグニャグニャになりました。
 


「永遠のうた」が終わると山本さんのMC。「ギューンカセット25周年ということで、今回はこういうことをやってます。もう二度とやりません。今日観に来られた方だけの特権です。」と言い(正確な内容ではなく大意です)その後はほぼMCなしで初期の楽曲を披露。ベースの須原さんが本当に楽しそうに演奏していて、ときどき顔をほころばせるのがグッときました。

個人的に「ドライバー」と「いのち」が聴けて嬉しかったです。あと「ライフワークス」はギューン版の歌詞で歌われるのでは、という予想も見事当たって気持ちよかったです。

最近は山本さんのソロで羅針盤の曲を聴く機会も何度かあり、恐らく今後もあるだろうと思うのですが、オリジナルメンバーが揃ってバンド編成で演奏することは、冒頭の宣言通り本当にもう無いかもしれない…と、ライブ中に何度も思いました。やはり特別な存在ですし。でも30周年とかでまたやってくれたら皆さん嬉しいですよね。僕も嬉しいです。
 
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初期メンバーの今と昔。並びが逆ですね。
 


セットリスト。「夜の部」とありますが昼の部も同じ内容でした(ハウリングサンはやってません)。1st「らご」の1曲目で始まり3rd「ソングライン」の最後の曲で締める、素晴らしいセットリスト。客席にライブを録音していたモジャ毛の男と背の低い男がいましたが、関係者なら上手く録れてるといいですね。関係者じゃないなら機材がぶち壊れてるといいんですが…。
 

会場で販売されていたCD-R群、お金がなく3枚しか買えませんでしたが、結構種類があり全部買えなかったことを後悔しています。この日のためのリハーサル音源が5曲入った「In rehearsal for Old Rashinban Songs」がありました。1枚1,000円。
1.羅針盤 2018
2.がれきの空 2018
3.Old Style psychedelic session
4.いのち 2018
5.SONG LINE 2018