大阪4

梅田シャングリラへOGRE YOU ASSHOLEのライブを観に行きました。

IMG_4275
ライブ前に、心斎橋の大丸で開催されていた「アンパンマンとやなせたかし展」へ。家族連れ、カップルで賑わっていて、一人で鑑賞するのは少し勇気が要りました。前半部分がアンパンマンゾーン、後半がやなせたかしゾーンになっています。アンパンマンの絵本の原画、綺麗な色でした。あと1枚につき1キャラクターをアニメの絵柄でフラットに描いたコーナーがあって、シルクスクリーンプリントかと思うぐらい色のコントラストが際だっていて、現代美術みたいでした。あとは晩年の詩や、出口前に展示されたアンパンマン以外の絵本。「さよならジャンボ」なんかは、もし自分が子どもの頃に読んでたらどういう印象を持つのか気になったり。そして、前半の楽しかったアンパンマンエリアに比べると若干ドープな後半のエリアは、周囲の子どもの機嫌が悪くなっていき、しまいにはグズり出したりして、その変化が興味深かったです。

グランフロント大阪の紀伊国屋書店で開催されている「エドワード・ゴーリーの原画展」も行きました。イベントコーナーと銘打った小さなスペースに、いくつかの素描や絵本に使われた原画、未発表の原画、ポスターなどが飾られていました。来る前から物販が気になっていたんですが、本の他に売っていたのはメモパッドやカード類だけで、Tシャツがなかったのが残念。何も買えませんでしたが、洋書の絵がいくらか見れたので満足です。道に迷ったりして意外と時間が早く過ぎていったので、慌てて会場のシャングリラへ行きました。チケットは予約分で完売。前の方で鑑賞したのですが、開演直前にふと後ろを振り返ると満員になってました。

セットリスト
1.タニシ
2.ロープ
3.見えないルール
4.新曲①
5.ライフワーク
6.フラッグ
7.100年後
8.ヘッドライト
9.新曲②
10.夜の船
11.素敵な予感
12.新曲③
en.ロープ(long ver.)

新曲が多かったですね。「見えないルール」も合わせたら4曲か。『アルバムを制作中』と言っていたので、今回の演奏分はその中に入るんだと思います。あまり覚えていませんが『終わりはこうやって来るんだ』みたいな歌詞の新曲②がよかったです。全編通して特に良かったのが一番最初の、ドラム不在で始まった「タニシ」の2013年バージョン。リズムマシンが奏でる単調な音にギターとベースがイヤらしく絡み、気怠そうなボーカルがのっかって、2005年の発表時とは全く違う曲に。なんかリンチの映画を思い出しました。ボーカルがギターのコントロールを弄りながらネックを触って物音みたいなノイズを出してた気がしますが、どうやってるんだろう。あと圧巻だったのは「素敵な予感」。今まで聞いたことのないようなデカい音&重低音で、まーとにかく徹頭徹尾、凶暴で耽美なノイズ。空気の振動が体内にビリビリ伝わって心臓が震えるっていうのは初体験でした。耳をふさぐ人も何人かいました。

何よりも、今まで見たどのライブよりもボーカルの声が聞き取りやすかったのが嬉しかった。設備のなせる技でしょうか。さすが都会のライブハウス!

来場特典はエコバッグと、レコードのインサートを模した「見えないルール」の歌詞カード。家に帰って確認したら、歌詞カードがクシャクシャになってたので少し落ち込みました。