向井秀徳アコースティック&エレクトリック at 内山下小学校

岡山市の内山下小学校に向井秀徳アコースティック&エレクトリックのライブを観に行ってきました。

10月13日に開催される予定だったライブが台風の影響で中止となり、今回はその振替公演。キャンセル分のチケットが若干出て、運良く取れたため伺う事ができました。あいにくこの日も雨でしたが…。

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学校で開催するというからてっきり体育館かと思いきや、この日は、いわゆる視聴覚室のようなちょっと大きめの教室が会場でした。ステージは犬養毅の言葉の下にアコギとエレキが置いてあって不思議な感じ。座布団席と椅子席と立見席?で大体140人ぐらい入っていたように感じます。以前に立誠小学校のライブを観た時には「アルコール販売は無し」とありましたが、こちらはドリンクコーナーで普通に売っていました。管理する場所の判断によるのでしょうか。
 
 

 
ライブは2部構成。1部では『感覚的にNG』や『SABAKU』などZAZEN BOYSの曲をメインにしつつ、合間にソロ曲『SAKANA』『猫踊り』やナンバガの『YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING』などを演奏してくれました。「MATSURI STUDIOからMATSURI SESSIONを…くすねてやってきました、やってまいりました、This is 向井秀徳」「岡山CITYの皆様、岡山BEATをお願いします」という言葉で手拍子を促してから始まった『Si・Ge・Ki』は、アレンジ加えまくりで拍子が全く取れず、客席全員がバラバラで雨だれのような手拍子に。しまいにはギターを弾かずに歌詞を細切れに呟くだけになり、拍子すら取らせてくれませんでした。1部の最後は『はあとぶれいく』をエレキで。かっこよかったです。

小休憩を挟んで始まった2部は『SENTIMENTAL GIRL’S VIOLENT JOKE』『鉄風 鋭くなって』『ZEGEN VS UNDERCOVER』『TATTOOあり』『PIXIE DU』と、まさかのナンバガオンパレード。「11月の初めだというのに、冬の支度をしていなかったから、女の股ぐらに顔を突っ込んで、暖をとりながら作った曲です」というメチャクチャなMCで始まった『鉄風 鋭くなって』は、途中の歌詞がCD通りの「笑った少女と目が合った」に戻っていたのに驚きました。
唱歌『ふるさと』やソロ曲『前髪』を挟んで、『OMOIDE IN MY HEAD』『性的少女』を演奏。性的少女、大好きな曲なので嬉しかったなー。2部の最後、本編ラストに演奏したのが『自問自答』。高校の時ZAZEN BOYSに夢中で「この曲がすごいよ」と教えてくれた同級生の吉田君の事を考えました。ひょっとして来てるかも?と思って辺りを見ましたが、もし居たとしても、もう顔を覚えていないので見つけられませんでした。

 

 
アンコールでは『カラス』を真っ先に演奏してくれました。「思いつくままにやります」と言ってから『無常節(NUM-HEAVYMETALLIC)』と『東京節(パイノパイノパイ)』を連続で。東京節(パイノパイノパイ)は大正時代のコミックソングで、それのカバーだったんですが、いきなり「コード進行を忘れてしまいました」と。何度かトライするものの思い出せず、ついには楽器を放置してまさかのアカペラでスタート。只でさえ酔っぱらったような歌詞なのに、アカペラで歌われると、よりおかしさが増して変な空気感に。そこから、じゃりん子チエのED『ジュー・ジュー・ジュー』に繋げるという離れ技をキメられて、笑いが堪えられませんでした。パイノパイノパイからジュージュージュー。
さらに、宮藤官九郎のANNに曲提供した『下駄を鳴らしてセプテンバー』のアコースティックver.をワンフレーズと、舞台「サッドソング・フォー・アグリードーター」に提供した『天国までひとっ飛び』も歌ってくれました。さらにさらに「少年メリケンサック」のEDにもなった『守ってあげたい』のカバーを挟んで、『IGGY POP FAN CLUB』で終了。周りのお客さんもみんな落ち着いていて、最初から最後まで、変な所で奇声を上げたり合唱したりすることがなかったので、じっくり聴く事ができました。

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1部・2部・アンコール、合わせて2時間40分。サービス精神に溢れた素晴らしいライブでした。長丁場なのに全然中だるみしなかったし、何より「この曲をやるとは!」みたいな瞬間が多かったのが嬉しかったです。帰りに立ち寄ったなか卯で偶然「守ってあげたい」が流れるというミラクルもありました。
写真は、前夜に岡山市の住宅街で見つけた広告。すこし向井さんの風貌とシンクロしてました。