牛窓

牛窓・亜細亜藝術交流祭」を見てきました。

以前、加瀬野さんに教えて貰った芸術祭。
事前に入手できる情報が少なく、本当に開催されているの?といった不安も抱きつつ、牛窓まで車で行ってみました。

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展示会場の一つ、牛窓シーサイドホールで、林千歩さん「もうないかもしれないよ」、有賀慎吾さん「PARALLAX EGO」、伊東宣明さん「生きている/生きていない」の映像作品3点を鑑賞。全部面白かったです。それぞれの大きなテーマをスタッフの方からヒントみたいな形で教えて貰いました。共通テーマを持たず、全体の内容が一貫していないのを好まない人もいると思いますが、個人的には満足でした。
牛窓シーサイドホールは元々米蔵だった建物を一部改装して作られたスペースで、コンサート会場としても使用されているんだそうです。東蔵と西蔵に別れていて、芸術祭の会場になっていたのは西蔵。ちなみに東蔵にはピアノが置かれているそうです。11時に到着した時、鑑賞者は自分1人だけでしたが、ボランティアスタッフの解説を堪能できたので良かったです。
スタッフの方に「何で牛窓で芸術祭をやる事になったんですか?」と問いかけると「過疎化している牛窓に興味を持ってもらい、地域の活性化を図るため」と答が返ってきました…。途中からはジャンベ(?)の演奏も始まって、なんというか、アットホームな感じの展示スペースでした!

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牛窓オリーブ園。シーサイドホールからは車で5〜10分ぐらいの距離です。こちらではNam Hyojun氏による「牛窓の地上絵」が展示されているという情報を入手して、展望台に登ったり、オリーブ園内をうろついたりして探したのですが、なぜかどこにも見当たらず。結局鑑賞できないままオリーブ園を後にしました。公式サイトに掲載されている写真を見た所、かなり大きな作品のようですが、なぜ見つけられなかったのかわかりません。
※追記…主催の方から「オリーブ園から錦海湾を見下ろす方向にある」と情報をいただきました。ありがとうございます!

あと園内を散策している時に、森の中で小さな工房を発見したのですが、近づきがたいオーラを発していたのが印象的でした。

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最後にゆめタウン邑久の駐車場で、Chim↑Pomの「GOLD EXPERIENCE」を遠巻きから鑑賞。渋谷PARCOでも展示されていましたね。インパクト大の巨大ゴミ袋の中はバルーンハウスになっており、中に入ればゴミの気分を味わう事ができるそうです。雨天の場合は展示中止とのことでしたが、晴れてて良かった。ゆめタウン内のパン屋で甘いパンを買って帰路につきました。

帰ってから今回の芸術祭について調べた所、牛窓では1984年〜1992年の間9回に渡って開催された「JAPAN 牛窓国際芸術祭」という芸術祭があり、そちらでは蔡国強、池田満寿夫などの作家が自然アートをテーマに作品を発表したそう。今でこそ大御所ですが、当時はまだ若手だったわけで。「その歴史を確実に引き継いで行くことに価値を見出したい」というディレクターの想いから、今回の芸術祭を開催する運びとなったようです。

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↑自分のカメラでは全貌が撮影できない立体物。「JAPAN 牛窓国際芸術祭」の作品でしょうか。
岡山県の、しかも牛窓で昔に芸術祭が開催されていたなんて知りませんでした。その「JAPAN 牛窓国際芸術祭」の内容を知りたかったのですが、ネット上にはあまり情報がありません。9月2日〜14日まで瀬戸内市立美術館にて「服部コレクション展で振り返るJAPAN牛窓国際芸術祭」が開催されるらしく、それを見れば当時の様子がわかるのではないでしょうか。

※追記
主催の方が見てくださいました。ありがとうございます!
内容を一部追加しました。