豊島5

豊島へ行きました。2010年の社員旅行から数えて、5度目の来島です。

世間ではゴールデンウィークが始まるようですが、仕事の都合でほとんど休めない事が判明。GW中はどこへ行っても必ず人でごった返すだろうから構わないのですが、どこにも行かないのも勿体無いし、どうせ行くなら混み合う直前に!と思って訪れたのですが、よくよく考えたら、26日からGWの人もいるんですね。

前述通り、何度も訪れた事のある島ですが、今回は嬉しい事に色々な初体験が。まず、家浦港で電動自転車なるものをレンタルしました。今まで島内での移動は9割徒歩だったのですが、今回は自転車移動。これが驚くほど楽で、急坂も楽に登る事ができます。バス移動と比べるとかなり自由なうえ、移動時間も大幅に短縮できました。家浦港から塩田千春の作品まで30分かけて歩いて行ってたのが何だったんだと思えるぐらい。

豊島美術館は相変わらず素晴らしい場所でした。「混雑してたらどうしよう」とか思ってましたが、待ち時間は発生しておらず、お客さんもいつもより少なかったです。入館直後には10人程先客がいたのですが、1組、また1組と退出していき、最終的に我々以外には学芸員しかいない、という信じられない状況になりました。4年前のオープン直後の盛り上がりからは考えられないシチュエーション。足を伸ばして寝転がったり、床に座るなど普通の美術館では出来ない姿勢で作品を見られるのもこの美術館の魅力じゃないでしょうか。小さな蜘蛛や蟻、羽虫、尺取り虫なども館内に迷い込むことで作品の一部になります。

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退出後、併設のカフェーでアイスコーヒーを飲みました。スーパーマーケットによくある、子供が遊ぶスペース(柔らかいでっかい積み木とか置いてあるやつ)が超スタイリッシュになったようなカフェー。スタッフの場所が離れているので、視線を意識しなくて済むのが嬉しいです。空間内がとにかく白くて、静かで、まるで時間が止まったような錯覚に陥りましたが、時間はしっかり流れてました。

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過去4回来島して、1度も足を踏み入れる事の出来なかった「島キッチン」で昼食。この日も結構な人の数で、お座敷は我々が座るとちょうど満席に。「島キッチンセット」を頂きました。若竹煮、サラダ、白身魚のパン粉焼き、焼き野菜、黄色いスープ(人参か南瓜)。美味しゅうございました。ご飯は豊島で取れたお米だそうです。野菜・魚介類も豊島もしくは香川産とのこと。地産地消ですね。
この日はちょうどテラスの杉板の貼り替え作業中。せわしなく働く人を見て申し訳ない気分になりました。

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家浦港と唐櫃港のちょうど中間地点に位置するトムナフーリ。スーパーカミオカンデと連動しており、超新星が爆発すると発光するのですが、今回も光りませんでした。作品を観る前に受付の男性から「滅多に光りません」「光る所を見られるのは、宝くじの1等当選と同じ位の確率です」「山道が急で、足を取られる人が多いです」「長靴で行かないと靴が汚れます」など、予防線張りともとれる丁寧な案内を受け、その後に見学料を徴収されました。他の作品はお金を払ってから詳しい説明を受けるのですが、ここだけは逆。観賞後に不満を言うお客さんが多いのかな?夜の様子もみてみたいのですが、作品に辿り着くまでの山道が危険だから夜は難しいのでしょう。滅多に光らないからツアーを組んだりすることもないだろうし…。関係ないですが長靴を履いた姿、「宇宙っぽい」だの「漬け物工場の社員に見える」だの、言われ放題でした。

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最後に家浦港すぐの「イル・ヴェント」へ。外観はよく見てましたが、入館するのは初めて。2Fの蛍光オレンジのベンチに座って外を眺めました。堤防で釣りをする家族の様子を見たり、船に巣を作ったツバメが出たり入ったりする様を見て「キャンピングカーみたいなもんだな」とか思いました。