太陽公園

12月30日に、兵庫県姫路市の太陽公園へ行きました。
国内にいながらにして世界の遺跡を巡る事ができる、兵庫が誇る珍スポットでございます。自分は山本精一さんの書籍「ゆん」でその存在を知りました。過去には「探偵!ナイトスクープ」「ナニコレ珍百景」「なるトモ!」などの人気番組で取り上げられた他、トム・クルーズがヘリで訪れた事もあるとかないとか…。

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太陽公園の敷地は異様に広く、大きくは「石のエリア」と「城のエリア」に別れています。今回、石のエリアから攻めてみたのですが、のっけから巨大な凱旋門が。細部の装飾に尋常じゃないこだわりが見え、この先に期待が持てます。

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凱旋門をくぐった先の歩道は、植え込みのある両サイドに様々な国の石像が乱立しています。自由の女神やマーライオンといった所謂メジャーな物から、巨人石頭とかミクトランテクートリ座像といった、聞き慣れない名前の石像も。全てがこっちを睨んでいるようで、頭が痛くなります。見せ方の流れに、意図が見いだせないのも面白いです。ボリビアの門をくぐってメキシコの遺跡に辿り着くとか、節操無しにも程があって笑えました。とはいえ、いちいち反応していたらきりがないので、途中から流れ作業みたいな観光に。同行した友人も「はじめのインパクトがどんどん薄れていくね」と言ってましたが、まさにその通り。

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大量の兵馬俑がぎっしり並ぶ異空間。過去に、この場所でDMBQがライブを行ったそうです。本物のお客さん(?)は端の方に集められ、立ち並ぶ兵馬俑をオーディエンスに見立ててライブを行ったとの事。ライブで動かない観客の事を「地蔵」というらしいですが、ほぼ全員地蔵のライブってのは斬新ですね。「演者の心が伝わって動き出し、モッシュの末に粉々になる兵馬俑」を想像したのですが、ちょっと怖いか。兵馬俑は、整然と並んでいるだけでなく、土に埋もれた物や壊れた物もあります。

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姫路の天安門広場では地元の大学生みたいなグループがふざけていました。門の脇には、はに丸みたいな石像もあります。豪華な装飾の楼閣は、実際に登って細部を見る事も可能ですが、遠くからは豪華に見えた装飾も、近くで見ると意外と荒さが目立ちます。鍵のかかった楼閣内部を覗き込むと、中にはスリッパしかありませんでしたが、天井・床ともに細かい模様が描き込まれています。なぜここまでやるのか…。
そして万里の長城へ挑戦。縮尺が小さくなっているとはいえ、かなりの傾斜&長さの石畳を登ったり下ったりして、いい運動になりました。山を1つ登った所が終点なのですが、そこには展望台という名のレンガ造りの小屋があります。といっても、安っぽい水色のベンチがあるだけで、どう考えても外から見た方が眺めの良いがっかり建物でしたが、個人的には奇妙な達成感に包まれました。

磨崖仏を見てピラミッドへ。そして鶏足寺でお参りし、どうにも数が多すぎる五百羅漢を見ながら下山。どれだけ石像が出ても、何も感じなくなってしまいました(石像倦怠期)。序盤で次々現れた遺跡の数々に目を奪われ、気が狂ってしまったのかもしれません。あと、ピラミッドを見ながら「なんか小さくないか?」と思っていたのですが、普通に考えたら十分大きいんですよね…。一つ一つの規模が馬鹿でかいから縮尺を測る神経が壊れてしまったんだと思います。

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その後、城のエリアへ行きましたが、特に面白い事はなかったので割愛します。帰宅後、撮影した写真を見返しましたが、外観も内観もろくに撮ってない。わかばに使えそうな写真は沢山撮れましたが。