古書五車堂さんで井伏鱒二の本を買ったら「井伏鱒二が好きならふくやま文学館がオススメですよ」と教えて頂いたので、翌日にふくやま文学館へ。
ちょうど「『サヨナラ』ダケガ人生ダ―詩と随筆 井伏鱒二 没後20年記念特別展」という展示が開催されていました。井伏鱒二の書いた「誌と随筆」を主軸に、詩の原稿や掲載された文学雑誌、書、色紙などが並んでました。公開されていた「つらら」という詩がお気に入りです。小さい頃に母方の実家で体験した出来事とシンクロしたことを書こうと思ったんですが、どう書いても小学生の感想文みたいにしかならないので諦めました。
2Fの常設展は想像以上に広く、井伏鱒二の書籍が美術作品のようにガラスケースに入れられた展示室や、原稿の複製が大量に公開されたスペースがあって大満足でした。複製原稿の中では「森鴎外氏に詫びる件」というタイトルの原稿に興味がわきましたが、展示室では1枚目しか読む事ができません。家に帰って調べたら全文紹介しているブログがあったのでこれから読む予定です。常設展では他にも「山椒魚の世界を体験できるコーナー」や「井伏鱒二の書斎の再現」などアトラクション的な物もあるので家族でも楽しめるかもしれません。
帰りにふくやま美術館の前を通ったら、紙ヒコーキを飛ばして遊んでいる子どもが大勢いて、何かと思ったらそういうイベントでした。何も考えずに眺めていたら受付の男性に睨まれました。