石山公園でわかば売りました

岡山市後楽園の西にある石山公園で、おひさまアートバザール8なるイベントが開催され、そこで「青少年教育マガジン わかば」の加瀬野さんが自身サイト「かせの商店」の商品を販売していました。今回「わかば」も合わせて売って頂けるとの事だったので、自分も手伝いに行きました。

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この日は朝から小雨がぱらついていて、降ったりやんだりの不安定な天気。恐らく中止になるんじゃないかと思いながら、今回のおひさまアートバザール8で初お披露目となる「わかば DX edition」の準備をギリギリまでしていました。版木を彫ったり、和綴じ用の穴を縫い針で空けたりしていると時間が危うくなってきたので、残りは現地でやるかと道具を詰め込んで出発。電車に揺られながらふと鞄を見ると、無造作に突っ込んでいた裸の千枚通しが鞄を突き抜けて先が飛び出していました。危なかった。

岡山に着いて現地に向かっていると加瀬野さんから電話。「(人が)来るかどうかわかんないけど、やるんじゃないですか?」というあやふやな情報を得て、石山公園へ。どの販売スペースも立派な雨よけのテントを張って、客を待っていました。これからテントを建てる、という発言の割には彼の荷物は恐ろしく少なく、販売スペース設営のために用意していたのはビニールシート2枚とハトメを施した布類。販売スペースにビニールシートを1枚地面に敷いて、もう1枚を屋根にするというホームレススタイル。既に用意していた衣類用ラックに刺繍糸で結びつけていきました。

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どうにかテントが完成して、商品を陳列。1年以上前に作った懐かしいルアー手縫いの服などが掛けられ、明らかに他の販売スペースとは異なる、気違い染みた雰囲気を醸し出していました。周りの苔むした樹や後ろの道路の感じなども相まって、なんというか「かせの商店」という名前のインスタレーション作品と化していました。

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そんな狂ったインスタレーションは石山公園の皆様にあまり受け入れてもらえず、肝心の商品はわかば含めて1点も売れませんでした。その上雨足が強くなってきたので、急いで店じまい。別に売れなくても良かったんだけど、知らない人が買ってくれる所を見てみたかったので少し残念です。そういうわけで「わかばが売れている」という実感は、いまだにつかめてません。

彼のサイト内で当日の写真が公開されています。「かせの商店 SHOP KASENO