女木島3 – 高松

瀬戸内国際芸術祭の秋会期が始まりました!
初日はあいにくの雨でしたが、二日目は清々しいほどの晴天。
今日から1ヶ月間は休日の殆どを島で過ごしていく予定です。

秋会期、最初に行く島は女木島
春・夏会期に訪れた際に鑑賞出来なかった作品を観る事と、
大竹伸朗さんのトークイベント参加・女根の秋バージョンを鑑賞するのが目的です。

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昼前に港に到着。ここから大洞窟を目指します。
ちなみに大洞窟までは徒歩で行くと約30分かかるので、
普通はバスを使った方が良いと思います。
今回は写真を沢山撮りたかった為、歩いて行く事にしました。
路地を曲がった所で、遠くの方から
オッサンの「がんばれ、がんばれ」という声が聞こえてきて、
何事かと思って声のする方に行ってみると、
大勢の大人が集まって、小学校の校庭で玉入れをやっていました。

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玉入れ。
赤組・白組に別れて何試合も行われてました。
時間切れになってから未練がましく玉を投げ込む選手が何人もいて、
それをたしなめる進行役のオッサンのアナウンスがいちいち面白く、
そして常に接戦、という白熱した試合。
面白すぎて、島民でもないくせに長居してしまいました。

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急勾配の山を登って鬼が島大洞窟へ。
洞窟自体は既に春会期で鑑賞済みだったのですが、
夏会期より内部に「オニノコ プロダクション」による作品が展示されています。

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想像を遥かに越える、大量の鬼。
洞窟の中でライトアップされて、うっすら浮かび上がる鬼の顔は
ぱっと見禍々しい感じをうけるのですが、
近寄ってよくみたらどれも愛嬌ある顔をしていて、癒されます。

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来た道を戻って下山。
昼前に玉入れをやっていたグラウンドは、
まるで何事もなかったかのようにキレイに整備されていました。
グラウンドを出て、いよいよ女根が展示されている女木小学校へ。
春→夏の進化にも度肝を抜かれましたが、秋会期は一体どうなっているのか期待しながら入場。

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同じ時間に見学していた周囲の人が言っていた
「パワフルだ」とか「フレームに収まらない」などの言葉通り、力強さに溢れてます。
ぱっと見てわかるのは植物の繁栄っぷり。大量に増えてるし育ってます。
夏に廃材・鉄が組み込まれて異様な形状になった機械庫の上に
ケバケバしい蛍光色で施されたペインティングは、まさに「色彩の暴力」。
さらに機械庫の脇には奇妙な形状の鉄塔が追加され、
上部にはスピーカー&ネオン管が取り付けられています。
スピーカーからはごく小さな音で断続的なノイズが…。
暗くなるとこの作品にネオン光がプラスされるのでしょう。
春に見た時には真っ黒な建物+奇怪な形の植物が点在するだけだったので
会期毎の変化に期待していたのですが、
夏を経てここまで進化するとは思っていませんでした。

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モンシェリや直島銭湯など、「建築化している」とか言われてますが、
昔の平面作品やスクラップブックの手法が建物に受け継がれているわけで、
根っこの部分はずっと変わってないんだな、と感じました。

そのまま体育館へ移動して大竹さんによるトークイベントがスタート。
時系列で女根がどう変わっていったのかをベースに、他の作品の話などを織り交ぜた
興味深い内容のトークでした。覚えている内容を列挙すると
「展示場所」…廃校ではなく休校中の学校なので、まず建物の形を変えたりすることはアウト。この場所も使えない、あの場所も使えない、となって結果的に中庭を選ぶ事になった。それでも「中庭のこの部分はいじってはいけない」という細かな禁止事項も多く、制限の多い制作になった
「植物」…大量の植物が用意された時は、生き物が集まってきたみたいで、鉄クズの時とはまた違う印象を受けた。ブイに植えた椰子には、春会期から周りに骨組みを付けるつもりだったけれど、椰子が可哀想だったのでやめた※夏会期からはついてます
「椰子を植えたブイ」…始めからブイを使おうとしていたのではない。知人から紹介されて存在を知った。素材は自分で手に入れるわけでなくて、気がつくと自分の周りに集まってくる事が多い
「壁に貼り込んだ廃材・鉄」…作業員の人に指示を出しながら取り付けていった。ガス管工事みたいな「明確な答えのある作業」ではないので、指示する側が配置する場所を迷ってしまってはいけない。指示する側が迷ってあれこれ指示すると、作業する人のやる気が削がれる
「ネオン管」…女根のネオンはソウル・カッセル・丸亀で入手したネオンが使われている。廃れていくネオンには「捨てられた光」みたいなイメージが強い
「丸亀の『宇和島駅』ネオン」…丸亀駅も近いし、無理だろうなとダメモトでお願いしたら、あっさり通った

あー、面白かった。こんなにも面白いのに、参加者が少なかったのが不思議でした。
めおんに乗って来た人はみんなここに来るもんだと思ってました。

トークが終了してそのままサイン会へ突入。
サイン対象の本は全て既に持っている本でしたが、折角なので購入してサインしてもらいました。
本当は気の利いた事でも言えれば良かったのかもしれませんが、
緊張のあまり何も言えなくて…。サインのお礼しか言えませんでした。

最後に高松港バスターミナルの「待つ人・内海さん」を見て帰宅。