小豆島

瀬戸内国際芸術祭の夏会期が終了しました。夏最後の見納めとして、土曜日に小豆島へ行きました!

「広すぎて移動が面倒」という理由で2010年から避けていたのですが、今回は気になる作品がいくつもあったので、勇気を出して行く事に。当日は台風15号が迫っており、無事に到着&帰還できるか不安でいっぱいでした。いつもよりも早起きして、車で宇野港へ。乗船券を購入して9時半頃に土庄港着。本当に台風来てんの?ってぐらいに快晴です。実は雨が降ると思っていつものカメラを持ってこなかったのですが、これだけ天気がいいなら持ってくればよかったといきなり後悔。苦手なバス路線図を睨み、不慣れな乗り継ぎをしながら目的地まで向かいます。

まず向かったのが小豆島の北東にある「福武ハウス」。
アジアの作家達が小学校の教室や廊下でインスタレーションを展開しています。表現方法が日本の物と近くて、純粋に綺麗な作品が多いように感じたのは、やはり国が近いからでしょうか。空間プロデュースは西沢立衛。ショップで売っていたインドネシアのノートを購入。

南下して坂手港へ。Creator In Residence 「ei」 を覗く。気になっていた「大原大次郎と女たち」の滞在製作は見れなかったものの、屋台&スタンプがギャラリー内に残っていたのでフライヤーに押印しました。

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ヤノベケンジの「スター・アンガー」。ぐるぐる回ってます。ソーラーパネルらしきものが付いてますが、動力は太陽光でしょうか?夜になると光を放つらしいです。かっこいい。フェリー待合所の外壁にも絵が描かれています。

14時が近かったので、「ANGER from the Bottom」へ移動。ビートたけしとヤノベケンジのコラボレーションで、かなり話題になっている作品です。さすがに大勢のお客様で賑わってました。近所のお婆ちゃんらしき人も何人か。像が出てくる瞬間はテンションが上がりました。古井戸が本物の石かどうか叩いて確認したり、斜に構えた感想を述べる人が何人もいたのが残念でしたが、個人的には純粋に楽しめました。

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醤の里周辺の作品を見学。醤油倉庫レジデンスプロジェクト小豆島カタチラボ小豆島コミュニティーアートプロジェクトなどを徒歩で巡る。幸運にも雨は降りませんでした。グイグイ来られると引いてしまうどうしようもない性格のせいで、気まずい思いを何度かしましたが、全体的には面白かったです。特に良かったのが「小豆島コミュニティーアートプロジェクト」。アーティストを越える表現をする、という名目で島民の方々が作品を作って展示していましたが、個人的には他のアーティストを優に超えてるんじゃないか、と思ってます。小瓶に入った濃度の異なる醤油が、グラデーションになってます。別の場所には醤油ボトルを集めたコレクションルームも。

バスと徒歩移動を繰り返して宇野港に着いたのが19時。結局最後まで雨は降りませんでした。その後、近くの中華料理店(台湾料理店だったかもしれない)で食事をし、加瀬野さんの公開製作現場を見て帰宅。「穴をあけるか切り刻むしか方法がない」という彼の言葉に笑いました。

瀬戸内国際芸術祭2013、前述の通り夏会期は終了しましたが、秋会期もありますし、会期外でも見ることのできる作品は多数あるので、空いてるうちにじっくり見るのもいいかもしれません。心配だったバス移動も予想以上に上手く行ったし、なんとか小豆島恐怖症は克服できたと思います。今回行けなかった三都半島周辺は秋に行こうと計画しています。