豊島左半分

またか、と自分でも思いますが豊島へ行きました。前回の来島時は地図上でいう所の右半分(唐櫃・森万里子)しか見学できていなかったので、今回は豊島左半分(家浦・甲生)を見学。とくに甲生は3年前の芸術祭以来なので非常に楽しみでした。新しい作品も増えてますし。

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とりあえず最初に、一番観たかった「豊島横尾館」へ。和と洋の入り交じったお化け屋敷のような外観が既にキてます。不穏すぎる空気!内部の空間も期待を裏切りませんでした。赤ガラスの使い方とA〜Fブロックに分けた展示室の見せ方がどれも凄かった。ただ、2010年の展示と同じ作品が多かったのが少し気になりました。あと進行方向が同じ3人グループ(美大っぽい)が「自分はこの空間の意味がわかる」みたいなトークを大声でしていて、うんざりしました。観終わって外に出た時、赤いガラスを前にして「(こっから)赤青のグラスを掛けて覗いたら、中、どう見えんの?」という質問を学芸員にしている年配の男性がいました。
2010年に横尾さんがインスタレーションした家は、当たり前ですが元の庭に戻っていました。3年前は庭の岩が真っ赤&金色に塗られていたんですが…。でも、よく見ると右手側の背の高い岩はまだほんのり赤かったです。中には入れないので塀越しに見学したけれども、吸い込まれそうな井戸も健在でひと安心。

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甲生地区の傑作「遠い記憶(塩田千春)」。建物老朽化のため、本年をもって公開終了との事。残念。(H26.3.13追記…詳しくは明記されていませんがメンテナンスが施されるそうです)そういえばトイレ前の通路に貼られた案内の紙がまだあるのかどうか確認するのを忘れてしまいました。あの、「頭上注意」っていう奴。絵が可愛いんです。あと3年前には全く気がつかなかったんですが、外観、ピンク色なんですね。建物に向かうまでの通路やサビだらけの遊具もどれもが愛おしい。いつまでも残っていて欲しい作品でしたが、とにかく残念。(H26.3.13追記…詳しくは明記されていませんがメンテナンスが施されるそうです

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クレイグ・ウォルシュ&ヒロミ・タンゴの「かがみ」。唐櫃の畑の中に置かれた船を見た時にも感じたのですが、「どこにも行けない船」ってのは切ないですね。この周辺にはリン・シュンロンの「国境を越えて・海」もあるし、マイク+ダグ・スターンの「Big Banbu」もあります。どれももれなくデッカい。

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とりあえず豊島の作品は全部見た!つもりでいたのですが、島キッチン内に「仏教の味わい」なる作品(?)が新しく増えてたみたいです…。デザートの為だけに豊島へ来島するのもどうかと思うし、豊島も夏になってだいぶ混んできているし、よほど気が向かないと行かないかもしれません。

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